Quality木糸の魅力
地域の間伐材を原料に、
自然を循環させる木糸の魅力
木糸は、森林の整備で出てくる間伐材(スギ・ヒノキ)を使用して、和紙をすいて作られた糸のことで、地域の間伐材を利用した糸です。 ※1 現在、天然資源である綿、ウール、シルクなどの原料は、ほとんど輸入に頼っています。「木糸」は、地域の間伐材を利用した和紙織物で、国内で生産可能な天然資源からなる、全く新しい素材です。スギやヒノキと聞くと花粉を心配される方もいらっしゃると思いますが、間伐材をチップにし、更に和紙にしてから糸にしているので、花粉はほぼ含まれていません。※2
※1組成表記は、分類外遷移(和紙)になります。
※2まれにスギやヒノキの木そのものに対して敏感な反応を示す方もいらっしゃいますので、ご留意ください。
天然の機能性が服に
抗菌防臭性
殺菌、皮脂の酸化防止、ニオイの吸着などの働きがあります。汗による雑菌の繁殖を抑えることで、ニオイの発生を防ぎます。
軽量性
和紙の比重は綿の約1/3。
綿よりははるかに軽い繊維となりますので、軽くてエアリーな着心地の良さを体感できます。
紫外線防止効果
木糸で織った生地は紫外線を通しにくく、UVカット効果に優れています。 (今回使用の生地は紫外線遮蔽率82.7%になります)
個性的
優しい木成り色ですが、一枚一枚少しずつ違います。着るごとに体に馴染む、ナチュラルな素材が魅力的。あなただけの特別な一枚に。
木糸を作るために
森林を守るために必要な伐採
森林は、木間が詰まりすぎていると、大きく成長できないため、成長の悪い木や曲がった木を伐採する必要があります。 そうして伐採された、地域の木材を原料にした木糸を活用し、衣服等のファッションブランドを展開しております。
職人による製織/縫製
間伐材が原料の木糸を製織/縫製し、衣服等にしています。 私たちの想いに賛同してくださる国内業者に縫製を依頼した、正真正銘のMade in Japanです。多数のブランドを手掛ける日本の縫製のプロだからできる、品質の良さを感じていただけるでしょう。
布ができるまで
- 01.
間伐材の収集
森林から適切な間隔で余分な木を収集します。中の木質をチップにして、繊維を取り出します。- 02.
抄紙(しょうし)
間伐材を紙のような薄いシートに加工します。この段階では木材が繊維状になり、後の工程で糸に変換される基材として間伐材100%の和紙が作ります。- 03.
スリット
和紙を細長い紙状に切る(スリット)工程です。これにより織りや編みのための紙が得られます。- 04.
撚糸(ねんし)
スリットされた紙を撚り合わせることで、間伐材100%の木糸を作る工程です。- 05.
製織/縫製
撚糸を使って布を織り、その後縫製することで衣服等が製造されます。この段階でデザインと機能性が組み合わさります。
自然循環する木糸
また木糸を使った木服は、生分解(土に還ること)が可能です。生分解によって生まれるブドウ糖などの栄養に富んだ土壌が、また新しい自然を育てます。最近の研究では木糸の再セルロース化が可能な事が分かり、これによって樹脂製品などへのリサイクルも期待できる事が分かってきました。Alveri(アルベリ)は、ただ間伐材を活用するだけでなく、使われた衣類等を回収し森へ還すことで、「植える→育てる→伐る→使う→還す」といったサイクルが生み、持続可能で自然が溢れる社会をを目指しています。